p.6 [1]の訳

 ある時,日の神と月の神が雷神を伴って旅をしていた。雷神は道中ごろごろと鳴り渡って騒々しかったので,宿についてから,日の神と月の神が密かに相談して,雷神がまだ寝ているのを幸いに明け方早くに旅立った。しばらくして雷神が目を覚まし,朝飯を持ってきた女に尋ねると,「これこれこのような次第です(月と日はもう出発しました)」と言うのを聞いて,「月日の経つのは早いものだと」言ったことである。
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